器質性うつ病、脳外傷による高次脳機能障害、器質性精神病症候群による認定日請求で障害基礎年金2級。年間78万円の受給事例
年齢:男性(20代)/ 無職
傷病名:器質性うつ病、脳外傷による高次脳機能障害、器質性精神病症候群
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約78万円/年額 認定日請求 事後重症請求
相談者の状況
知り合いの保険代理店の方からの紹介でした。私の友人の息子さんが以前駅階の段で転落事故に遭い、その後精神的に安定せず治療を受けているということでした。詳細を伺うため、その友人と息子さんに当センターの無料相談会に来ていただきました。お話を伺うと息子さんは大学にも進学しており、その転落事故以来明らかに性格が変わり、人を怖がるようになり、日中は不安感から自宅に引きこもっているということでした。他人との会話が理解できず、アルバイトをしてもすぐに解雇になってしまうということで将来のことを考えて障害年金を請求を考えているが、主治医に承諾がもらえるかが不安との事で力を貸して欲しいということでした。
当センターによるサポート内容
当初事故の直後は整形外科や眼科などたくさんの病院に通院していましたが、1年6ヵ月後の認定日時点では精神科にも通院していたため認定日請求をすることに決めました。ただし現在通院している病院と異なるため、診断書を記載いただけるかが不安でした。その病院の先生に診断書依頼の要件を伝えることが困難だったため、私も同行し説明を行いました。記載は承諾いただけたもの、高次脳機能障害の専門医ではないからその病名は書けないと言われました。結果記載いただいた診断書は認定が困難な内容でした。その後現在通院している病院に現在の診断書を依頼しましたが、作成依頼の際には、日常生活状況がきちんと反映されるように書類を添付しました。「病歴・就労状況等申立書」は、お母様から日常生活の状態や就労状況、困っていることなどの聞き取りを行い細かく記載しました。
結果
障害基礎年金2級取得、年間約78万円を受給されました(事後重症受給)。
ポイント
高次脳機能障害を専門としている病院は東京でもまだまだ少なく、今回の事故のような場合、確定診断にたどり着くまで結構時間がかかる場合があります。認定日時点で確定診断されていれば結果は違っていたのかもしれません。また今回はご紹介での依頼になりましたが、こういった事案の場合、ご本人とご家族だけで請求を行うことはとても難しいかもしれませんので、専門家の力を借りることも受給を確実にするために必要なことだと思います。