気管支拡張症 巨大肺嚢胞 慢性呼吸不全による事後重症請求で障害基礎年金2級。年間78万円の受給事例
年齢:男性(50代)/ 会社員(休職中)
傷病名:気管支拡張症 巨大肺嚢胞 慢性呼吸不全
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約78万円/年額 事後重症受給
相談者の状況
ご本人のご家族から電話で問い合わせがありました。20年ほど前に日本に帰化したが、直後より咳や高熱が出るようになり近くの病院を受診したようでした。当初結核を疑われたようでしたが、精密検査で肺に巨大な嚢胞が見つかり、すぐに手術を行ったとのことでした。その後は通院を続けながら、就労していましたが、平成30年頃から症状が悪化し、同年8月からは休職し、現在は在宅酸素を受けているとのことでした。本人は外出が困難との事で、奥様と娘さんに当センターの無料相談会に来ていただくことになりました。
当センターによるサポート内容
初診は大学病院でしたが、すでに廃院になっており、その次の病院もカルテが破棄されていたため、その次の病院から受診状況等証明書(初診日証明)を取得しました。ただし、その証明書の内容では初診日の確定が困難と判断し、初診日に関する第三者証明を取得するようお願いしました。初診の頃は日本に来て間もなかったこともあり、人選には苦労しましたが、何とか複数名の方から記載いただくことができました。「病歴・就労状況等申立書」の作成には、ご自宅にある病気に関する診断書や証明書を集めてもらい、発病から現在までの病状や就労状況、日常生活で困っていることなどを細かく聞き出し作成しました。
結果
障害基礎年金2級取得、年間約78万円を受給されました(事後重症受給)。
ポイント
今回は初診日の証明が大きなポイントでした。複数の病院を当たりましたが、廃院やカルテが破棄されていたりして、カルテが残っている病院で証明書を記載いただけましたが、初診日に繋がる具体的な記述がほとんどありませんでした。年金納付は問題がなかったため、何とか初診日がクリアになればと思い、ダメ元で第三者証明の話をしたところ、日本に来た頃の世話人の方と連絡が取れ、証明書を記載いただけることになりました。また今回、あきらめず複数の病院に書類を取り付けてくれたのは娘さんでした。ご家族のためにも今回受給が決まって本当に良かったです。