ご本人からメールで問い合わせがありました。分娩麻痺の影響で幼少の頃から右手が不自由で物心ついたときから、左手一本で何でも対応していたとのことでした。幼少期に障害者手帳（２級）を取得し、その後は、小中高、大学と進学し、現在は会社勤務をしているようでした。自身で老齢年金のことを調べていたところ、障害年金というものがあることを知り、生来、右手が使えない自分は、該当するのではないかということで当センターの無料相談会に来ていただくことになりました。

分娩麻痺での障害のため、出生日が初診日になりますが、何かで証明しなければなりません。母子手帳に何か記載があるかと思いましたが、母子手帳はすでになくなっていました。小学校１年生頃に２回ほど手術を受けていたたということで、その病院を思い出してもらい、２件の病院にカルテがあるかどうか確認しました。１つの病院にカルテが残っており、その病院で受診状況等証明書を記載してもらいました。また通院している病院がなかったため、診断書を記載してもらえる病院を探し、診断書を依頼する際には、日常生活状況や就労状況がが反映されるように書類を添付しました。「病歴・就労状況等申立書」は出生から現在までの日常生活・就労状況で困っていることなどを細かく聞き出し作成しました。

障害基礎年金２級、年間７８万円の受給になりました（認定日受給）。

今回はお会いしてお話をお聞きした際に、右手の障害は障害等級２級に該当していると考えましたが、長年病院に通院していなかったため、診断書を記載してくれる病院探しから始めました。通院がなく、診断書のみお願いする場合、大体の病院は断ります。５、６件の病院をあたり、事情を説明し記載していただける病院を探し出しました。初診証明も３０年ほど前の受診ですが、カルテが何とか残っていて良かったです。今まで左手一本で苦労されていたので、受給になって本当に良かったです。