ご本人の妹さんから電話で問い合わせがありました。３０年ほど前に発症し、その後就労していた時期もありましたが長くは続かず、症状悪化から入退院を繰り返していました。さらに２０年ほど前から就労できず、現在も自宅に引きこもっているとのことでした。今まで何度か病院のケースワーカーの方に障害年金のことを相談されたそうですが、認識の違いからか請求できないと言われていたそうです。最近になって改めて調べてみたところ請求できることがわかり、当センターにご連絡いただきました。

初診日から現在まで同じ病院でしたので認定日請求をすることになりました。病院に診断書作を依頼する際、日常生活状況が反映されるように書類を添付しました。「病歴・就労状況等申立書」は妹さんとご本人から日常生活・就労状況、病状や困っていることなどを細かく聞き出し作成しました。

障害基礎年金２級、年間７８万円の受給になりました（認定日からの受給）。

今回は妹さんからご連絡いただき、ご本人は外出が難しいとのことでその後も妹さんと連絡を取り手続きを進めました。認定日の頃も現在と状況は変わっていないとのことだったので認定日請求を行い、無事認められました。この方は初診から３０年近く経ってからの請求でしたが、医療機関側が障害年金の制度を理解していればもっと早くから受給できていた可能性があったのかと思うととても悔やまれました。もし障害年金請求をお考えの方がいらっしゃいましたら、年金事務所や申請サポートを行っている事務所等にご相談されるといいと思います。