統合失調症による事後重症請求で障害基礎年金2級。年間78万円の受給事例
- 年齢
- 男性(50代)/無職
- 傷病名
- 統合失調症
- 決定した年金種類と等級
- 障害基礎年金3級
- 受給額
- 約78万円/年額 事後重症請求
相談者の状況
ご本人のお姉様からメールで問い合わせがありました。弟が10年以上も前から精神疾患を患っており、就労ができない状態が続いているということでした。お姉様自身が患者会に参加し、少しでも病状が改善し就労ができればといろいろな治療法を模索してしましたが、なかなか改善しないようでした。同居のお母様が高齢ということもあり、障害年金があれば少しは家計が楽になるのではと障害年金の請求を考えているとのことでした。詳細をお聞きするため、ご本人とお姉様に当センターの無料相談会に来ていただくことになりました。
当センターによるサポート内容
お姉様が事前に障害年金制度を詳しく調べていたこともあり、初診や病名のことはあらかじめ理解しておられました。ただし初診とお聞きしていた病院の受診状況等証明書を取得したところ、前医の記載があり、その前医の病院からも証明書を取得しましたが、また前医の記載がありました。ご本人に問い合わせましたが、記憶があいまいで結局行きつけの内科まで遡ることになりました。病院に診断書の作成を依頼する際、日常生活状況が反映されるように書類を添付しました。「病歴・就労状況等申立書」にはご本人から日常生活・就労状況、病状や困っていることなどを細かく聞き出し作成しました。
結果
障害基礎年金2級、年間78万円の受給になりました(事後重症受給)。
ポイント
今回は初診日証明の取得に時間と費用がかかりました。結局行きつけの内科病院まで遡ることになりましたが、その病院ではカルテがあるにもかかわらず、当時の担当医がいないのを理由に証明書の記載を拒否されました。初診日の証明ができなければ障害年金の受給は困難になります。病院へ行きその旨を説明したところ、証明書は書けないがカルテのコピー開示ならできるということで何とか提出することができました。障害年金請求には、やはり初診日証明が大事なんだとあらためて気づかされた事例でした。