統合失調症による事後重症請求で障害基礎年金2級。年間78万円の受給事例
- 年齢
- 女性(50代)/無職
- 傷病名
- 統合失調症
- 決定した年金種類と等級
- 障害基礎年金2級
- 受給額
- 約78万円/年額 事後重症受給
相談者の状況
ご本人より電話で問い合わせがありました。30年前に発病し、以来ずっと病院通院をしているということで、病名も神経症から現在は統合失調症に変わっているとのことでした。就労はできずに専業主婦ということでしたが、家事がほとんどできず、家族の援助を受けているようでした。1年ほど前から就労支援施設B型に通所しており、仕事の意欲はあるもののなかなか症状は改善しないようでした。ホームページで障害年金のことを知り、少しでも家族の役に立ちたいとのことで、自分は障害年金を受給できるか教えて欲しいとのことで、当センターの無料相談会に来ていただくことになりました。
当センターによるサポート内容
ヒアリングしたところ、最初に調子が悪くなり病院を受診したのが40年以上前(中学生)の下痢で通院した内科ということがわかりました。その病院に連絡を入れたところ、代替わりしており、やはりカルテはありませんでした。その次の病院も25年前でしたが奇跡的にカルテが残っており、受診状況等証明書を取得することができました。最初の病院から次の病院に18年以上通院していなかったため、受診状況等証明書を取得できた病院を初診日として事後重症請求をすることにしました。現在通院されている病院に診断書を依頼する際には、日常生活の状況や現在の病状等書類を添付しました。「病歴・就労状況等申立書」には発病から現在までの就労や日常生活で困っていることなどを細かく聞き出し作成しました。
結果
障害基礎年金2級取得、年間約78万円を受給されました。
ポイント
今回は診断書に中学校の頃の通院歴が記載されていましたが、次の病院まで18年くらい間が空いていたため、請求通りの初診日で認定されました。金額はわずかですが、家計に少しでも自分が貢献できているという安心感から少し前向きな気持ちになれたようです。