双極性感情障害による事後重症請求で障害厚生年金2級。年間151万円の受給事例
- 年齢
- 男性(40代)/無職
- 傷病名
- 双極性感情障害
- 決定した年金種類と等級
- 障害厚生年金2級
- 受給額
- 約151万円/年額 事後重症受給
相談者の状況
ご本人から電話で問い合わせがありました。発病は10年以上前で、多忙な仕事からストレスやプレッシャーが継続し、不眠や気持ちの落ち込みが出現したとのことでした。妻の勧めで精神科を受診するも症状は改善と悪化を繰り返し、仕事も入退職を繰り返しているようでした。今までは経済的なこともあり、退職後すぐに就職活動を行い、仕事に就いていたが、長く勤務することができなかったため、今後は治療に専念し、その間障害年金が受給できないか相談したいとの意向で当センターの無料相談会に来ていただくことになりました。
当センターによるサポート内容
ヒアリングで確認したところ、認定日時点は就労もされており、今ほど症状も重くなかったとのことで事後重症請求をすることにしました。初診日から8年以上経っていましたが、初診の病院にカルテが残っており、受診状況等証明書を取得しました。現在の病院の主治医には、障害年金の話はしていて、診断書記載の承諾も取っているとお聞きしてましたが、診断書を持参しあらためてお願いしたところ、診断書はうち(病院)では書けないと拒否さました。ご本人に確認しても理由はわからないとのことでした。診断書が提出できない以上、請求はできないため、サポートは一時ここで中断することにしました。ご本人には、請求時期を遅らせるか、また他病院を受診するかアドバイスを行いました。その後半年くらい経過し、本人より診断書記載の承諾をいただいたと連絡があり、サポートを再開しました。診断書を依頼する際には、日常生活の状況や現在の病状等書類を添付しました。「病歴・就労状況等申立書」には発病から現在までの就労状況、日常生活で困っていることなどを細かく聞き出し作成しました。
結果
障害厚生年金2級取得、年間約151万円を受給されました。
ポイント
今回は、サポート開始から初診日の証明までは問題なく進みましたが、診断書の記載の確認に齟齬がありました。結局当時の主治医の考えは確認できませんでしたが、ご本人が新しい病院を受診し請求することができました。ご本人の確認の仕方や主治医の言い方が何か食い違っていたかもしれませんが(精神に限らず)、結構こういうことは頻繁にあります。このような場合、患者側は途方に暮れてしまいます。そういう意味でもきちんとアドバイスやサポートができるワーカーさんや我々なような人間が必要になります。