軽度知的障害による事後重症請求で障害基礎年金2級。年間77万円の受給事例
- 年齢
- 女性(30代)/会社員(障害者雇用)
- 傷病名
- 軽度知的障害
- 決定した年金種類と等級
- 障害基礎年金2級
- 受給額
- 約77万円/年額 事後重症請求
相談者の状況
メールでご本人からお問い合わせがありました。現在は障害者雇用で就労されていましたが、以前から障害年金の請求を考えているとのことで無料相談にご来所いただきました。障害年金の概要をお伝えし、その日は終わりましたが、数か月後に再度ご連絡いただきました。ご本人は理解が難しそうだったため、お母様にも同席いただき、改めてご説明させていただきました。年金の納付要件はクリアしており、主治医からも診断書記載の承諾をいただいているとのことでしたが、自分たちだけで行うのは不安とのことでサポートすることになりました。
当センターによるサポート内容
初診の病院からの受診状況等証明書はすでに取得していましたが、障害認定日時点は病院を受診していなかったため、事後重症での請求を行うことになりました。現在の病院に診断書作成を依頼する際は、日常生活状況が反映されるように書類を添付しました。診断書を依頼した後も、ご本人がうまく話せなかったり、内容を理解できていないこともあり、ご本人に聞いてもわからないことは主治医とやり取りをすることもありました。「病歴・就労状況等申立書」は日常生活、病状や困っていることなどを細かく聞き出し作成しました。
結果
障害基礎年金2級、年間77万円の受給になりました(事後重症受給)。
ポイント
今回は当初、本人から聞いていた傷病名(発達障害)と、主治医から聞いた傷病名(知的障害)が違っていたため、初診日が変更になり、20歳前の障害基礎年金に変更になりました。精神疾患の方の中で、自身の病名を知らない方がときどきいらっしゃいます。そのため、実は適応障害などの神経症だったため請求が難しいケースもあります(原則、神経症は対象外)。請求前には自身の病名を確認のうえ、手続きを進めるようにしましょう。