軽度精神遅滞による事後重症請求で障害基礎年金2級。年間78万円の受給事例
- 年齢
- 男性(40代)/アルバイト
- 傷病名
- 軽度精神遅滞
- 決定した年金種類と等級
- 障害基礎年金2級
- 受給額
- 約78万円/年額 事後重症請求
相談者の状況
ご本人と同居している妹さんから電話で問い合わせがありました。小学校の頃より知的障害を疑われていて、勉強もついていけず、大人になってからも物事の善悪がわからず、また些細なことで家出を繰り返す癖が治らない兄がいて、今は一人にしておけないので一緒に同居しているとの事でした。今まで病院を受診したことがなかったが、最近精神科を受診し、主治医より療育手帳の取得を勧められ取得したとのことでした。こんな状態でも障害年金を請求できるかどうかお話を伺いたいということで、妹さんに当センターの無料相談会に来ていただくことになりました。
当センターによるサポート内容
療育手帳を取得されていたので、初診日の証明は必要ありませんでした。軽易なアルバイトもしていましたが、診断書依頼の際には、日常生活状況がわかる書類を添付しました。病歴就労状況等申立書は、ご本人が家出をしている期間が長く、またホームレス同様な生活をしていたこともあり、家族が何をしていたかわからない期間もあり、作成に苦労しました。
結果
障害基礎年金2級取得、年間約78万円を受給されました(事後重症請求)。
ポイント
今回は、40歳を過ぎての療育手帳の取得した方でしたが、アルバイトをされていたこともあり、当初受給は困難かと思われました。病歴就労状況等申立書では、生まれてから今までのことを詳細に記載し、同居している妹さんからは、日常生活でのできること、できないことを詳細に聞き取りました。また小学校の頃から知的障害を疑われていたことを証明するため、小学校に問い合わせ、児童指導要録のようなものを取得し、請求に参考資料として添付しました。結果2級が認められ本当に良かったです。