アスペルガー症候群、うつ病、不安障害、睡眠障害による認定日請求で障害厚生年金3級。年間58万円の受給事例
- 年齢
- 男性(30代)/会社員
- 傷病名
- アスペルガー症候群、うつ病、不安障害、睡眠障害
- 決定した年金種類と等級
- 障害厚生年金3級
- 受給額
- 約58万円/年額 事後重症受給
相談者の状況
ご本人からメールで問い合わせがありました。10年以上前に不安感や不眠から精神科を受診し、以降も通院しながら就労していましたが、転職も多かったとのことでした。そのため病院も転々としていたようでしたが、3年前にアスペルガー症候群と診断されたようです。障害年金の請求を考えているので詳しい内容を教えてほしいとのことでしたので無料相談会に来ていただき、請求方法や診断書等の説明をしました。それとともに現在も一般就労されているということもあり、受給するのはかなり難しい旨のお話をさせていただきました。それでもお願いしたいとのことでしたが、主治医に診断書記載の確認をされていなかったので確認してから進めることにしました。後日ご連絡をいただき、診断書の記載の確認が取れたといことでサポートすることになりました。
当センターによるサポート内容
初診の病院にカルテが残っていたため、初診日の証明書(受診状況等証明書)を依頼しました。認定日に通院していた病院にもカルテが残っていたため、事情を説明し診断書の記載の承諾をいただきました。病院に診断書作成を依頼する際には、日常生活や就労状況がきちんと反映されるように書類を添付しました。「病歴・就労状況等申立書」は詳細に聞き取りを行い、日常生活・就労状況、病状や困っていることなどを細かく聞き出し作成しました。
結果
障害厚生年金3級取得、年間58万円を受給されました(事後重症受給)。
ポイント
今回は認定日が認められず、事後重症のみの認定となりました。認定日の傷病名が「不安障害、睡眠障害」で神経症の傷病だったため、障害状態に該当していないという理由でした。現在は発達障害のことをテレビや本などで知る機会が増えているため、自分で調べたり、周りの人から言われて病院を受診する方も多いかと思います。ただ、以前は今ほど知られていなかったため、わからないまま生きづらく感じ苦労されてきた方もたくさんいるのではないでしょうか。そういう方にも障害年金の支援が届けばと願っています。