胆のう癌による認定日請求で障害厚生年金3級。年間58万円の受給事例
- 年齢
- 女性(50代)/無職
- 傷病名
- 胆のう癌
- 決定した年金種類と等級
- 障害厚生年金3級
- 受給額
- 約58万円/年額 認定日請求
相談者の状況
ご本人のお姉様よりメールで問い合わせがありました。以前は販売員として勤務していたが、1年半前に胆のう癌を発病し、その後くも膜下出血を起こし、現在は一人暮らしで就労できない状態が続いているようでした。メールの内容では詳細が分からなかったため、お姉さまの承諾を得て本人に電話したところ、障害年金について教えて欲しいとのことでした。50メートル以上の外出が困難とのことで、ご自宅でお会いすることになりました。
当センターによるサポート内容
胆のう癌とくも膜下出血とお聞きしてましたが、くも膜下出血の方は快方に向かっており、ほとんど後遺症もないようでした。胆のう癌では手術により、胆のうをほとんど摘出しており、食事や日常生活全般で多くの制限がありました。本人とも相談し、胆のう癌のみで請求することになりました。現在は大学病院に通院されていましたが、初診の病院がかかりつけの内科だったため、その病院から受診状況等証明書を取得しました。ご本人が主治医とうまく話せないとのことで、診断書依頼時は同行して障害年金のお話をしました。「病歴・就労状況等申立書」には日常生活で困っていることなどを細かく聞き出し作成しました。
結果
障害厚生年金3級取得、年間約58万円を受給されました。
ポイント
初診はかかりつけの内科で、大学病院へ紹介状を書いていただいていましたが、審査でその大学病院が初診と判断され、大学病院の受診状況等証明書も追加提出するよう依頼がありました。その後診断書の内容では障害認定が決定できないとのことで、主治医あてに照会書類もあり、結局決定まで8か月間を要しました。こちらでは2級相当かと思っていましたが、3級での認定でした。癌での請求の場合、転移の有無や検査結果等があまり重大ではない場合、診断書の記載内容だけではなかなか状態が伝わりません。今回も抗がん剤治療は本人の相当な理由から受けるのを中止し、主治医も日常生活等の状況をあまり掴んでなかったように思います。